【必須】安全な住まいにするための3つの性能【一級建築士が徹底解説】

家づくりで何より考えるべきなのが、安心して住める家にすることです。


安心して住める家かどうかは、「耐久性」「耐震性」「断熱性」によって決まります。


これらは、フローリングやクロスのように後から取替ができないため、最優先でこだわりたいところです。

ちーろ丸
ちーろ丸

せっかく夢のマイホームを建てたのに、不安な生活を送るのは嫌だなぁ

うりちゃん
うりちゃん

ハウスメーカー選びにもめっちゃ役立つ情報やから見逃し厳禁やで。
ほな、説明していくで。

安全な住まいにするための「耐久性」とは

耐久性とは、建物の基礎や外壁、構造材といった主要な部分が、いかに外部からの影響に対抗できるかという性能のことをいいます。

耐久性が高い家にするために次の4つの項目を押さえておきましょう。

1.軒をしっかり出して外壁を雨や紫外線から守る

軒には紫外線や雨から家を守ってくれるとっても大切な役割があります。


私たちが使う日傘や雨傘と同じですね。傘も大きいほうが雨がかかりにくいのと同じで、屋根の軒も深いほうが家をよく守ってくれます


近年は軒のない家が流行っていて、スタイリッシュでとてもカッコイイのですが、デメリットが多いので採用するときにはよく検討しましょう。

住宅において雨や紫外線は劣化のスピードを早める天敵です。

上図の左の家のように、深い軒があるとこれらの影響を和らげげてくれます。特に雨の吹込みを抑える効果は大きく、軒が雨をガードすることにより、外壁やサッシが直接的な強い雨のダメージを受けることを和らげています

一方、右の家は軒が浅いため、雨や紫外線が直接外壁やサッシにあたり、劣化を早めてしまいます。

外壁やサッシが劣化すると、雨漏りリスクが高まるというデメリットが発生します。

また、外壁の張替え時期も早まってしまうため、コスト面でのデメリットもあることを覚えておきましょう。

2.壁内結露を防ぐために結露計算を実施する

壁内結露は、断熱性能の低下はもちろん、柱や土台を腐らせる原因にもなってしまいます。


壁内結露が発生するかどうかは、計算によって導き出すことができます。


結露計算を実施することで、理論上ではありますが、内部結露が起こらないことを確認することができます。

これは、安心な暮らしに直結するので、しっかり押さえておきましょう。

壁内結露のイメージ

また壁内結露を発生させないためには、「気密性能」「気流止めの施工」も大切です。


住宅における「気密性能」とは「どれだけ隙間をなくし、外と室内の空気の出入りを少なくしているか」を指します。


気密性能が低い=隙間が多いということなので、その隙間から空気が漏れ(漏気)、漏気によって壁内が冷やされ、壁内に結露が発生してしまうわけです。

気流止め」とは断熱層内に気流を生じさせないために設ける乾燥木材などのことです。


壁の中に床下の冷気が入り込むことを防ぐために、壁の上下の取り合い部に気流止めを施工します。

乾燥木材による気流止め例(床と壁との取り合い部)
ちーろ丸
ちーろ丸

住宅会社さんにまかせておいてたら当然やってくれるものじゃないの?

うりちゃん
うりちゃん

ワシもそう願いたいんやけど、残念ながらそこまで注意して施工してない会社も多いのが実情なんや。

結露計算を行っている住宅会社は「意識が高い」会社といえますので、気密性能や気流止めについても卒なく対応している可能性は高いでしょう。


優良な住宅会社を選別する基準の一つにもなりそうです。

3.シロアリ対策を実施する

シロアリの被害に合わないように、新築時に防蟻処理はきっちり行いましょう。


防蟻処理は、半永久的に効果が持続し、人体への影響が極めて少ない「ホウ酸系」がおすすめです。

安全な住まいにするための「耐震性」とは

耐震性とは、地震が発生した際に建物が揺れに耐えられる性能のことです。

住宅の耐震性を考えるにあたっては、地震への耐力を示す「耐震等級」をチェックするのがポイントです。


耐震等級は1~3まであり、数字が大きいほど耐震性が高いことを示します。


30年以内に70~80%の確率で起こると言われている南海トラフ地震などの「震度7級」の地震に対しては耐震等級3でなければ地震後に補修なしで住み続けることは困難とされています。

耐震等級2では倒壊は免れても数百万規模の補修をしないと、その後住み続けること難しいとされています。

「地震」からご家族の命を守り、「地震後」の生活を守るために、耐震等級3を目指すことをおすすめします。

営業さんから「ウチは○○工法だから地震に強いですよ」とか「免振装置が付いているから大丈夫ですよ」と言われても正直わからないですよね。


耐震等級3であるか、そうでないかを確認してスパッと判断しましょう。

安全な住まいにするための「断熱性」とは

断熱性とは外気の暑さや冷気を室内に入れないよう遮断する能力を示すものです。

家の断熱性能は、暮らしの快適さに大きく影響する部分です。


WHO(世界保健機構)も、「室内温熱環境」が健康に大きな影響を与えると言及しています。

特に寒さの方が健康への影響が大きく、家全体の室温が18℃以上であることが大切だと言われています。

つまり暖房がついていない廊下やトイレも18℃以上に保つ必要があります。


そのような健康住宅を実現するために、次の2つの項目を押さえておきましょう。

1.家の断熱性能を示すUa値が「0.46以下」であること。(※6地域の場合)

一年を通して、家全体の室温を18℃以上に保つ生活を送る前提でお話をすると、家の断熱性能を示すUa値を0.46以下にすることが、生涯を通じてのトータルコストが抑えられるという計算結果が出ています。

初期費用を抑えるために、断熱性能にこだわらなかった結果、後々の光熱費で苦しくなるような後悔は避けるようにしたいですね。

2.窓が樹脂サッシであること。

樹脂サッシとは窓のフレームが樹脂(プラスチック)でできているサッシのことです。

樹脂サッシのメリットは以下のとおりです。

  • 断熱性が高い
  • 結露が防止できる

家の中の断熱の一番の弱点が「窓」です。


窓は壁などに比べて圧倒的に断熱性能が劣ります。従来のアルミサッシの場合ですと、断熱性能に約10倍の差があります。


樹脂サッシの場合は、約3倍まで断熱性の差を縮めることができます。

それぞれの断熱性能(U値)
  • 一般的な壁 :0.40(W/m2・k)
  • アルミサッシ:4.07(W/m2・k)
  • 樹脂サッシ :1.37(W/m2・k)

※数字が小さい方が断熱性能が高いことを示します。

冬になると窓やサッシにたくさんの水滴がついている光景を目にしますが、あれが結露です。

この結露は放っておくとカビやダニが発生することがあります。


また、結露により建物の木材が濡れてしまうと腐る原因にもなります。


このように、放っておいた結露は家の寿命を縮めてしまうので、まさに住宅の天敵と言えます。

樹脂サッシは断熱性が高いので、枠やガラスの温度が下がりにくく、結露が発生しにくいです。

まとめ

今回は安心な住まいにするために住宅に求められる3つの性能についてお話ししました。

住宅会社選びの際にはまず、この3つの性能を満たす家を建ててくれる住宅会社を探して、絞った数社の住宅会社の中から自分達とフィーリングが合う会社や費用を抑えられる会社を選ぶと、後悔しない家づくりができると思います。



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